2020-09-25

地方の食育事業にチャンス!オンラインワークショップの時代に地方と都市は「食」でつながる

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「たけたの食べ方編集室」で行った「これからの食育」の勉強会。東京在住、子ども向けワークショップのプロフェッショナル相原里紗さんに、ワークショップ・食育の現状と可能性について話を聞きました。

これからの社会…「ウィズコロナ時代が到来する」可能性が高いこの先に、どんなふうに「食育」を行っていけるのか、行くべきなのか…

この3つをテーマにお話を伺いました。

(1)コロナ下でのワークショップの現状と開催の工夫や条件

(2)リモートでの「WEB食育事業」は可能か?東京に住む「親子」にとっての地方の食育情報の価値を聞く

(3)これからの食育事業・ワークショップのあり方〜ウィズコロナ&不確定社会の学びの場のあり方とは?〜

今回は、(2)の<リモートでの「WEB食育事業」は可能か?東京に住む「親子」にとっての地方の食育情報の価値を聞く>をお届けします。

相原里紗さんってどんな人?

ウィークエンドスクール for kids代表講師早稲田大学国際教養学部卒。企業を経て国家試験で保育士に。地域密着型アウトドア企画「のあそびっこプロジェクト」主宰。保育士目線で親子向けの企画に多数携わる。2児の母。

<写真>

のあそびっこプロジェクト

ウィークエンドスクールfor kids 監修

都市に住む親子は「竹田の食」に興味を持つのか?

実は「たけたの食べ方編集室」では、以前から、WEBを通して、東京や大阪、福岡、そして大分市などの「竹田外」に住む人々に情報を届ける必要があるのではないか?という意見が出ていました。

竹田の食を「知り」「伝え」「応援する基盤」を作ることが、竹田の食育事業の根幹にあるのであれば、その発信先は、竹田外の人にも向けるべき、多くの人に知ってもらってこそ竹田の食を守っていくことが可能だと考えるからです。

でも、やはり食育事業のスタートは、竹田に住む人が、竹田の食について再発見することなので、遠い「都市への発信」は後回しになっていたのです。

そして、今年。新型コロナウィルス感染症の流行を受け、近くに住む、住まない関係なしに、これまで行ってきていたリアルでの食育事業・ワークショップの開催が難しくなりました。嫌が応にも、WEBを使った食育・ワークショップの検討が迫られているのです

今こそ「都市部に住むひとたちに、地方ならではの食の情報」を発信する可能性を相原さんに聞いてみました

WEBを使って地方と都市をつなぐ食育…ニーズはあるの?

−編集室:WEBを使って地方と都市をつなぐ食のニーズってぶっちゃけあるんでしょうか?個人的には、どうしてもWEBよりリアルが好きで、WEB開催となると興味を持ってもらえるか不安があります

相原さん:都市の人にとって、地方の食育情報とWEBでつながることへのニーズはあると思います。その素地は2つあって、一つ目は取り寄せのニーズ拡大、二つ目は都心でのワークショップが開催不可になっているという、現状があります。

(1)取り寄せのニーズ拡大

相原さん:コロナの影響で「お取り寄せ」が盛んになっていますよね。外食、買い物がしにくい状況、旅行に行きにくい、お家時間の充実への意欲向上などの背景から、家で、気軽に、「遠くの美味しいもの」にアクセスできる「お取り寄せ」が注目されてます。第一波の自粛期間に、外食や遊びの代わりに、「お取り寄せ」を体験したというケースが多くありました。すると、外食や旅行よりも、リーズナブルで簡単、家事の負担も軽減できるというメリットを体感し、習慣化する人も。

お取り寄せの魅力は、美味しいものを食べられて、家事がラクっていうだけでなく「つながり」にあります。もちろん、美味しい、ラクこそを評価する人もいるけれど、「ストーリー」や「つながり」を重視して、これまで旅行に求めていたような経験に惹かれる層もいます。そこで「地域の中の食」に興味を持つようになる人が増えています

(2)都心でのワークショップが開催不可になっている現状

相原さん:多くの人にとってワークショップのような体験はやはり「リアル>WEB」。だからコロナ前までは、都市部と地方とWEBでワークショップをつなぐっていうニーズは、リアル開催のワークショップに負け、集客の難しさがあったと言えるでしょう。ただ、現状は、都市部でのワークショップも軒並み開催できず、主催者が東京にいてもWEB開催というケースが増えています

つまり都市から遠くて、地方開催、WEB開催ということがネックになりにくくなっているんですね。

なら、むしろ、都市から遠いってことが強みにもなる。普通ならアクセスに1日かかるような場所とWEBで繋がれるっていう経験は、レアだからこそ価値が高まります。

都市に住む人は「地方の食」の何が知りたい?

−編集室:いざ、WEBで繋がろう!とした時。地方に住む私たちが伝えたい内容と、都市に住む人たちが知りたい情報へのギャップがあるのでは?と思ってしまいます。どうせなら、知りたいと思ってもらえる情報を伝えて、今後の継続した興味やつながりを生んでいきたい。都市に住む人たちにとって、地方の食のどんな情報が求められているのでしょう。

相原さん:都市に住む人にとって、シンプルに、生産者とつながるっていうこと自体へのニーズがあると思います。難しい情報、これまで知らなかったレアな情報に、そうこだわる必要はないかと

コロナでワークショップにも、旅行にも行きにくくなっていて、エンターテイメントや新たな経験を求めるニーズがあります。それは、リアルに限らず、いっそWEBでもいい。youtubeやネットフリックスもいいけど、そう言った受け身の体験でなく、相互の交流は新鮮に映るでしょう。

そして、子どもはもちろんですが、親にとって「地方の食・地方とのつながり・食育情報」の魅力は高いです。どうせならば「食育」など教育的コンテンツに触れさせたいという親の意向はもちろんですが、単純に、親にとっても楽しい情報だからです。

「食育」として「地方」とWEBを通して「つながる」という経験だけじゃなく、もちろん、実食もしたいですよね。お取り寄せが簡単にできるのもポイント。

 

実際、リモート収穫体験をするぶどう農家さんなどもありますよね。今後どんどん増えていくと思います。

東京に住む人には、田舎や地元を持たない人が多いですよね。だからこそ、田舎と直接つながることで、自分にとっての「田舎だ」と感じるようになる。そんな親しみのある情報や雰囲気の演出がポイントになるでしょう。

−編集室:特別な情報ではなく、つながる経験自体を大切にする。貴重なお話です。

>次回は、第三弾。これからの食育事業・ワークショップのあり方〜ウィズコロナ&不確定社会の学びの場のあり方とは?〜をお届けします。

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