2020-10-16

かぼすの収穫・WEB配信しました!知らなかったかぼす畑の姿も

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10/16 たけたの食べ方編集室で、大分県竹田市のかぼす畑におじゃまして、収穫の様子とかぼす女性部の和田さんと阿南さんへのインタビューをたけたの食べ方編集室facebook liveにて公開しました。

これまで知らなかった興味深いかぼすのお話を聞くことができ、感激。

お時間がある方は動画(字幕付きのものをアップしています!)をご覧いただき、ここでは「レアかも」と思う情報をピックアップしてご紹介します。

グリーンかぼすは太陽の恵みそのもの

「かぼす=緑」というのが当たり前だと思っていましたが、実は、丁寧な「葉もぎ」があってこそ、緑のかぼすができるんだそう。

葉っぱの陰になるとその部分は黄色いままで色づかない。だから全部を緑にするために、1つのかぼすに対して5枚ほどの葉っぱをもいで光を当ててやる必要があるんだそう。

そしてそんな風に光を浴びて緑に染まったかぼすは、やはり色づかなかったものに比べて、長持ちするし、味もいいんだそう。

「人間と同じ。しっかり光合成して、栄養を蓄えると、元気」

印象的な言葉でした。

ゴールデンかぼす(黄色いかぼす)は10分の1の値段しかつかない

しっかり緑に色づいたかぼすも、木の上においておくとだんだん黄色に変わっていきます。

今では「ゴールデンかぼす」というネーミングでブランディングされたり、大分県民的には「甘みが強くて、酸味がまろやか、スイーツ作りやドリンクにぴったり」という印象があります。

が、それでもその認識はほんの一部。黄色いかぼすになると、緑の10分の1しか値段がつかず、暮らしていけない。だから、かぼす農家さんたちは「グリーンにこだわって」がんばっているんだそう。

「消費者の人が、黄色いかぼすの良さも知って、活用してくれるようになったら変わるんだろうけれど」

との言葉。本当にそう思います。幅広いかぼすの姿を伝えていきたいですね。

かぼす畑にも高齢化の波が。ほっとくと3年で枯れてしまう

人口減少、高齢化が進む竹田市ですが、かぼす畑にも影響はありますか?の質問に対して「もちろん」との即答。

以前は50代がメインだったかぼす部会も今では、80代がメインで中には97歳の現役農家さんも。どんどん高齢化が進み、放棄されるかぼす畑も増え、収穫量が減り続けているそうです。30年以上守られてきたかぼすの木たちが…。

手入れすればかぼすの木って、人間の人生くらい生きる

「かぼすの木はどのくらい持つんですか?」の質問に対しては「軽く50年は」との答え。長いものは60年、70年以上もかぼすの実を実らせ続けるんだそう。

ほっとくと3年で、草に飲み込まれ、森になっていく

そんな長生きのかぼすですが、放棄するとどうなるか…

たった2〜3年で、枯れてしまうのだそうです。

草に飲み込まれ「かずら」というツタの重みにつぶされて、あっという間に枯れて、さらに数年でそこは森になる。

「里山」が、人の手によって守られていることを改めて知らされます。

30年、40年と守られ続けたかぼす畑。今後、どうなっていくかは、今後の私たちにかかっているのだと知らされました。

大変だけれど、楽しいかぼす作業

最後に印象的だったのが、和田さんも阿南さんも本当にお話が楽しいということ!

かぼすの作業は1人ではできません。剪定の時期、葉もぎの時期、収穫の時期になると「かぼす部会」がみんなで集まり、いっきに作業する。

1つの木に3人ほどが集い(主に女性が!)ワイワイしゃべりながら手を動かすんだそう。

「人間しゃべらないと、生きていけんやろ」と笑う、和田さん。

「政治の話もしたるするんよ。秘密の話も。こんな山奥やけん、空しかきいとらんから好き勝手言えるんよ」と阿南さん。

 

普通の野菜だと、収穫したらおしまい。次にまた新しい野菜を植えることになるけれど、かぼすは次の年に向けての準備をして、また翌年同じように作業をする。だから家族、兄弟、親戚…ただのご近所さんではなく深い絆が生まれるのだそう。

自然の中に、人が集い、生きるための糧を共に産み、そして家族のこと、社会のことを共有し合う。

かぼす畑が、この数十年、どんな場所だったのかということを垣間見せられた瞬間でした。

私たちができること、したいこと

今日の畑訪問を経て、私たちがまずできることは、かぼすの恵みをたっぷりと楽しむことだなと感じました。

そしてその魅力や事実を伝えること。

「かぼすを食べたい!」「かぼすが好き」だという方を増やせるように、ちょっと宣伝したり、時には、今消えていっているかぼす畑に思いを巡らすことも。

皆さんも、ぜひかぼすを楽しんでくださいね。

 

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