2017-03-11

独自の哲学を実践する土づくりの革新者

堀 孝敏HORI Takatoshiくわき農園


独自の哲学を実践する土づくりの革新者 堀 孝敏

『道の駅すごう』からほど近い場所に作業拠点と畑を持つ『くわき農園』。
ここでは、代表の堀孝敏さんが持つ独自の哲学をもとに、玉ねぎ、にんじん、大根、ごぼう、スイートコーンやグリーンボールなど、さまざまな野菜の無農薬露地栽培を実現しています。

独自の哲学を実践する土づくりの革新者 堀 孝敏

この道46年の堀さんは、農業を始めた時から、極力農薬を使わない栽培を心がけていました。40年ほど前、とある農業発表会で出会った長野の農家仲間から、同じ面積の農地に対し数十倍もの堆肥を使っていると聞かされ衝撃を受けた堀さん。育ちの悪かったにんじんを、試しに鶏糞堆肥を使って栽培してみるとぐっと品質が上がったことから、それまでのやり方を見直し、土地自体の生命力を強くする「土づくり」に力を注ぎ始めました。研究を重ねた結果、38年前から化学肥料ゼロ、その3年後から現在まで、農薬も一切使わず、美味しくて安心・安全な野菜をつくり続けることに成功。土の力を最大限に生かした、独自の農業スタイルを確立、継続しています。

土づくりは、堆肥の質と量が決め手。長年の経験を生かしてつくる完熟堆肥を、10アールあたり2トン撒くことで、土の力を増強します。こうしてつくられた豊かな土壌で育つ野菜は、強い生命力と再生力で気象に左右されにくく、虫食いも少なく見た目も美しいのが特徴。大地そのものの栄養を体いっぱいに溜め込んでいる、真の「自然のめぐみ」です。

通常、土づくりは3〜5年かかると言われていますが、堀さんのやり方では、何をつくっても大丈夫な土壌になるまでに要する期間は1年。一度土壌が出来上がると、手入れや手間をかけずにすむので、一般的な畑よりも格段に作業が楽になります。とはいえ、大量の堆肥を効率よく撒くための機械購入、質のいい大量の堆肥生産など、決して小さくはない投資が必須なので、土地もノウハウもゼロからのスタートとなる新規就農者にとっては、リスクの高い方法かもしれません。

独自の哲学を実践する土づくりの革新者 堀 孝敏

いい野菜をつくりたい一心で、最近も10トン車の購入など惜しみなく投資し続けている堀さん。たゆまぬ情熱と決断力、行動力が生み出す質のいい野菜づくりは、多くの取引先からゆるぎない信頼を得ています。農業をビジネスとしてきちんと成り立たせることも必要だと考える堀さんは、たくさん売れる第一条件である「おいしそうな見た目」にもこだわり、洗って土を落としたきれいな状態で出荷。どんなにいい野菜であっても、手にとってもらえなければ意味がない。お客様目線を徹底した野菜づくりと流通対策は、生協をはじめとする大規模な取引展開を可能にしました。

独自の哲学を実践する土づくりの革新者 堀 孝敏

「つくりかた、売り方の工夫で、まだまだのびる可能性がある」と、農業の未来に希望を持つ堀さんにとって、農業をもっと楽に、面白くしたいという「欲」が大きな原動力だといいます。「若い人、これから農業を始める人にも、欲張りになって欲しいですね」と笑う堀さんの夢は、大地にしっかりと根を張りつつ、大きく育ち続けます。

 

プロフィール

独自の哲学を実践する土づくりの革新者 堀 孝敏

昭和28年、竹田市の農家に生まれる。17歳のころから家業を手伝い、高校卒業後以降は農業に従事。38年前から化学肥料、35年前から農薬を使わずに、自家製の完熟堆肥を使った土づくりによって、安心・安全でおいしい野菜をつくり続けている。

 

【くわき農園】

住所:大分県竹田市大字戸上502

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