2017-03-12

食材と人材の可能性を耕す開拓者

池見 傑IKEMI Suguru道の駅 竹田 善米食堂


食材と人材の可能性を耕す開拓者 池見 傑

サフランや原木椎茸、豊後牛など、竹田が誇る農産物を使用したメニューを楽しめる『善米食堂』。この店を営むのは、料理人になるため18歳で地元・久住町を離れ、さまざまな冒険を経て帰郷した、池見 傑さんです。

池見さんは、大阪で調理師専門学校に通ったのち、東京でフレンチシェフとして働きました。その後、縁あってアフリカ・ニジェールの政府関連施設と、アメリカの日本食レストランで腕をふるいます。見知らぬ土地に飛び込んでいく度胸は、おそらくシベリア抑留を経験した父親譲り。この度胸に加え、アフリカで身につけた何かをゼロから生み出す力、アメリカで学んだ日本食や食ビジネスに関する知識や経験が、その後始める事業の支えとなります。

実家の事情で地元に戻ってきてからは、親戚の旅館で板長を務めたのち、自身でリノベーションも手がけた居酒屋『肴屋 和らび』を久住町に開店。地元の方々はもちろん、食べる人、つくる人、働く人・・・食に関わるすべての人が楽しめる環境をつくりたいという思いが核となり、その後も飲食店経営にとどまらず、イベント開催、人材育成、加工品開発など、さまざまな活動を展開します。

食材と人材の可能性を耕す開拓者 池見 傑

久住エリアの観光案内所『久住さやか』での食育イベント、地元の若いスタッフのアメリカ研修旅行の実施など、あらゆる角度から「食」と「人」の可能性の発掘・発展に挑んでいる池見さん。食に関して、もっとも重要な課題として取り組んでいるのは、「竹田の食材を生かすこと、価値を高めること」です。それを体現した店が、道の駅たけたに構えた『善米食堂』。米納地区でつくられる質のよい掛干し米を、竹田の名水で炊き上げるご飯を筆頭に、産地直送の新鮮な野菜など竹田の「おいしい」が集結した食事処です。手間ひまかけて丁寧につくられた、安心しておいしく食べられる素晴らしい食材でありながら、その価値が正当に評価されていない現状を打開すべく、こうした飲食店経営はもちろん、竹田産の食材を使った加工品開発にも力を注いでいます。行政のサポートも受けて開いた加工所『食彩工房WARABI』で開発した、他社から委託を受けて製造するOEM商品、竹田が日本一の生産量を誇るサフランを使ったドレッシングやご飯の素などのオリジナル商品、米粉使用のスイーツなどは、これまでに培った料理人としての経験とセンスの結晶とも言えるでしょう。

食材と人材の可能性を耕す開拓者 池見 傑

あくなき挑戦を続ける「竹田の食の開拓者」のもとには、同じく食を通して地元を盛り上げたいと考える、若い料理人や起業家が集まってきます。次世代の開拓者たちのサポートは、使命のひとつだと感じている池見さん。高齢者や障がい者の積極的採用など、雇用に関しても「地域のため、周りのために何ができるか」を考え、走り続けています。

豊かな自然や食材、人材という財産が、手つかずのまま残る竹田市。アイデア次第で、竹田の食の魅力はもっと引き出すことができると、池見さんは考えています。地域の農業や食文化の発展のために、これからもその熱い開拓者精神で、竹田の「食」、そして「人」の可能性も切り開いていくに違いありません。

 

プロフィール

食材と人材の可能性を耕す開拓者 池見 傑

昭和37年久住町本町生まれ。竹田高校を卒業後、大阪の辻調理師専門学校へ入り、住み込みでアルバイトをしながら料理を学ぶ。東京のフランス料理店で7年間勤めたのち、25歳でアフリカ・ニジェール共和国に3カ月出向。帰国してまもなくアメリカに渡り、日本食レストランで料理と運営を任される。実家の事情で平成10年に帰郷、2年後に実家の目の前で『肴屋和らび』を開店。平成22年、道の駅たけたに『善米食堂』をオープンすると同時に、『株式会社和らびTFC』を設立、平成25年には食品加工場開設、平成27年に玉来地区の飲食店『歩』を『善米食堂・歩』にリニューアルし開店、現在に至る。

 

【道の駅 竹田 善米食堂】

住所:竹田市大字米納659
TEL:0974-66-3555
営業時間:11:00〜17:00
http://warabi-zennmai.on.omisenomikata.jp/

【肴屋 和らび】

住所:竹田市久住町6134-1
TEL:0974-76-0016
営業時間:17:00〜22:00

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大分県竹田市役所 保険健康課 竹田市大字会々1650番地 TEL.0974-63-4810 FAX.0974-64-9150